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TALALEBA

緑の森のシェアハウス?!

AUTHOR

田中 博子 / 福岡R不動産

2016年7月より「福岡R不動産」に所属。一度は関西に就職するも、青春時代を過ごした福岡が忘れられず、思い立ってUターン。南畑の空き家発掘に加わる。最近ペーパードライバー講習を終えました。

GUEST

竹中 一馬 / 地域おこし協力隊

2016年9月に、那珂川町(現:那珂川市)地域おこし協力隊の南畑担当に就任。農業の6次化に熱い志を燃やす。先輩を助けてテキパキと仕事をこなす一方、南面里の消防団に所属するなど、早くも南畑の生活に溶け込んでいる。

はじめまして、福岡R不動産の田中です。南畑に眠るステキな不動産を前に、あーでもないこーでもないと南畑の未来を空想する「たられば不動産」第2回目は私がお届けします。
(※以下、文中「那珂川町」は取材当時、現在は「那珂川市」になります。)

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今回のお相手は、今年の9月から那珂川町地域おこし協力隊に加わった竹中さん。
何事にもきっちりした頼りがいのあるお仕事ぶりに加えて、最近は南面里地区の消防団にも入られたとか。早くも南畑にしっかり馴染み始めています。

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その南面里地区を竹中さんと一緒にまわってきました。ちなみに南に面した里で南面里と呼ぶんです、豆知識。そして、集落と集落の間、林道を進んでいくと突如現れた高台。上には、森に囲まれた敷地にぽつんとたたずむ白い家が・・。これはたらればするしかありませんね!と言うことで今回はこちらの一軒家が舞台。

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間取りはこちら。1階は洋室ひとつに、和室とダイニング、2階に小さめの洋室がふたつ。延床90㎡弱と南畑では小さめですが、家族で住むにはちょうどいいサイズ感の、普通の家です。こうなってくると、気になるのはこのテラスなんですが、

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そのテラスがこれ。ほぼ一部屋ぶんくらいあるテラスが、森と向き合うためだけに作られているという贅沢仕様。もともと建設関係の方のご自宅だったとのことで、屋根まわりの潔い手作り感もすてき。と早速テンションが上がってしまって1日ここに居座ってしまいそうな私。

竹中「気持ちはわかりますけど、いきなりテラスから入るのはちょっと。さぁさぁ中に行きますよ!」
田中「はい・・」

竹中さんの説得に重い腰をあげることに。

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田中「さっきの間取り図で、テラスに接してた和室ですね。床の間とお仏壇スペースがあって、日当たりも最高、要はいちばんいいお部屋だと思うんですけど。」

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竹中「この床の間が現代人に使いこなせるかですね……あっ、シアタールームなんかどうです?プロジェクターで映画を映して、床に座ってくつろぎながら見るとか」
田中「あー、なるほど、ここにこう、吊るわけですね、スクリーンを。それいいですねえ。」

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竹中「ふすまを外して、和室と隣の洋室と、それからテラスまで全部つなげたら相当な広さになりますよね。さっきの床の間シアタールームと合わせて、もう友達とか呼んで映画館みたいに使っちゃいます?」
田中「いいですねえ〜森の中のプライベート映画館。と言うか、そうやって使うなら何でもできそうだなあ。」

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田中「テラスは屋根もしっかりしてるし、ちょっと雨が降っても大丈夫そうですよね。それこそもうひとつのリビングみたいな。」
竹中「バーベキューとかコンサートとか、本当になんでもできそうですよね。そうなると、一家族だけで使うのも、ちょっともったいない感じもありません?」
田中「じゃあいっそシェアハウスにしちゃうとか。」
竹中「シェアハウス!意外ですけどアリかもしれないですね。南畑って独身が住める物件ないんですよ、家が広いから。こういうところがあれば、独身の面白い人たちが集まってくるところになるかもしれない。」

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田中「キッチンも大きくてきれいですしね。表面がちょっと汚れてますけど、ここは貼り替えれば。」
竹中「シェアハウスにするなら、そこはワークショップイベント的にしてもいいんじゃないですか。キッチン改装ワークショップとか、掃除ワークショップとか。」
田中「なんでもワークショップにできますね。」

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田中「お風呂はタイル張りですね。これはどうですかね、若い独身の方だと。」
竹中「僕は好きですよ、この感じ。むしろ、今どきないレトロな感じが人気になりそうじゃないですか?そういう、ちょっと古いものが好きだったりする人、南畑に合ってると思うんですよね。」

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田中「シェアハウスなら1階奥のこっちの部屋は個室になると思うんですけど……あ、森ですね。窓開けて、すぐ森」
竹中「この独特の、森に包まれる感じがくせになりそうですね。2階に比べて広めだし、玄関からのアクセスもいいし、個室の中ではいちばんいい部屋になるかも。」

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田中「じゃあ2階の個室見てみましょうか。」
竹中「あ、もうシェアハウスの方向でずっと行くんですね(笑)」

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田中「森が見える個室ですね。そんなに広くはないですけど、シェアハウスなら。」
竹中「アリですね。むしろそんなに個室は広くない方がいいんじゃないですか。せっかくあれだけ立派なリビングとテラスがあるなら、そっちをフル活用してほしいです。」

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田中「眺望がほぼ森。こういうシェアハウスはあんまりなさそうですよ。」
竹中「南畑らしさはしっかり味わえますよね。こういうところに住んで、農業とか、ものづくりとか、そういうことをやっていきたい人にはすごく刺さりそうです。」

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竹中「あれ、この、ちょっとなんなんでしょうね、この空間。」
田中「あっ、屋根裏に続いてるんですね。それにしても広いなあ。窓もありますし、秘密の小部屋的に使ってもいいんじゃないですか?」

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竹中「ちょっと一人になれるスペースもある、ということですね。これはいいんじゃないかな。」
田中「内装はちょっと古くなっているところもありますけど、そこはむしろシェアハウスの入居者みんなでわいわい作業できるチャンスかなと思います。オーナーさんも、好きにやっちゃってよ、という感じでしたし。」
竹中「好きにやっちゃっていいんだ(笑) 物件が古い方が逆に仲良くなれる、みたいなことが起きそうですね。」

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田中「じゃあ、ここをシェアハウスにして、竹中さんが住んじゃえばいいんじゃないですか!」
竹中「えーっ!?……でも、案外いいかもしれませんね。面白い人が集まってくるのは僕も嬉しいですし、住みたい人がいるならやってみてもいいかも。」
田中「では、森の中のシェアハウス、ということで!」