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TALALEBA

自然の中にいるあたりまえ。

AUTHOR

濱田大史 / 福岡R不動産

福岡R不動産スタッフ。昨年から南畑チーム入りたてのSUMITSUKE New Face。サーフィンが趣味のアウトドア好き。

GUEST

増井翔太 / 那珂川市在住

”那珂川市のサバイバル王”の異名を持つ。JBS認定ブッシュクラフトインストラクター。林業研修にも参加しながらフィールドワーク拡張中。

初めまして。福岡R不動産の濱田です。南畑とはこれから!の僕が勝手にたらればしてもいいのかな〜と、最初はちょっと遠慮がちでしたが、取材に出向くとテンション上がりっぱなしでした!南畑ってスゴイところだな〜〜

今回一緒にたらればしてくれるのは、2018年よりこととば那珂川で駅ビルの様々な企画や主にフィールドワークに関わる増井翔太さん。自然をこよなく愛する増井さんは、最小限の道具で身軽に野営できる「ブッシュクラフト」というアウトドアスタイルを提案しているとか。ブッシュクラフト?何も知らないまま現地に着くと、すでに三角テントらしきものからモクモクと煙が立ちのぼってる!

濱田「お〜!増井さん、随分シンプルな野営スタイルですね。」
増井「そうなんですよ。この黄色の幕は“タープ”といって、工夫次第で色々な形で設営できますし、これだけでかなり暖かいんです。入ってみたらわかりますよ。」

濱田「ほんとだ、暖かい。すごく落ち着きますね。」
増井「いいでしょ?山で拾った木を支柱にタープを張って、軽く掘った土の中で火を焚いてるんです。こんな風に極力道具を持ち込まず、自然の中で収集できるものを活かすっていう点が“ブッシュクラフト”の醍醐味だと思います。あくまでスタイルの一つなので、ハッキリと定義することは難しいのですが。」

個人的には、直に土を掘っての焚き火は初体験。火力が落ちてくると増井さんが木片を足してくれて、慣れた感じで息を吹くと、また大きく燃え始める。普段の焚き火と比較して、人工的な道具を使わない分、どこか懐古的な心地良さを感じました。
あ、たらればでしたね。すっかり忘れてました!

濱田「増井さんの南畑たらればといえば、やっぱりアウトドアですね?」
増井「そうですね。南畑は福岡市内から30分でこの自然環境でしょう?市街地に行けば買い物にも困らないうえ、一歩山に入れば手付かずの自然。気軽にブッシュクラフトができる土壌があるってことは大きいです。一方で、五ケ山クロスのようなしっかりと整備されたキャンプ場もあったりと、コンパクトでメリハリがあるところに可能性を感じますね。」

濱田「なるほど。比較的ライトなアウトドア愛好家やファミリーキャンパーにはもちろん、増井さんのようなアウトドア中心の生活にどっぷり浸かりたい人にとっても、南畑は理想的な場所なんですね。」
増井「はい。綺麗に整備されたキャンプ場だけなら他の場所にだってあるんです。でも、そういう場所は芝生が敷かれてることが多かったりして、大抵が直火禁止なんですね。当然、専用の焚き火台の上で火をおこすので、こんな風に土に穴を掘ってっていう感じの体験はできないし、本当の意味で自然と触れ合うことも少ない。だから『本来はどういう木材を選んで、どうやって火をおこすのか』とか、頻繁にキャンプに行く人でも知らない人が多いんですね。そういう意味ではやっぱり南畑はすごいですよ。山の土はほら、ふかふかしていて気持ちいいでしょう?」

濱田「ほんとだ、リラックスできますね。そういう意味では、この場所をきっかけに、ブッシュクラフトにハマる人も出てくるのでは?僕は長年波乗りをしてきてるので、旅先での寝泊りなんかを中心に、人よりも沢山野営してきてるつもりでいたんです。でも、こんなにシンプルなスタイルでやったことはないし、いつも道具に頼りきったスタイルばかり。増井さんのスタイルって完全に自然と対峙する行為だと思うし、めちゃくちゃワイルドでカッコいいです。行ってみないと、どんな材料と出会えるのか分からない!的な不確定要素も、もろ外遊びっぽくていいですね。笑

ただ、やってみたい!と思っても、何ができるのか、何をしてはいけないのか、全然分からないって人も多いですよね。きっと。」

増井「イベントとかやるといいですよね。北欧やアメリカなどではこのスタイルで自然を楽しむいわゆる「ブッシュクラフター」って人たちいて、情報量も多いんですが、日本には教えられる場所とか人自体もまだまだ少ないので、南畑でそういう活動ができれば、各地から人が集まってくるかも!なんて思ったりしてます。」

例えば、家族でキャンプ場へ行っても『子ども達を野放しにして、親はBBQしながらお酒飲んでる』的な光景をよく見るんですね。子ども達は勝手にゲームとかやってて。笑
屋外での暖の取り方や料理の仕方、自然の怖さなんかも含めて、肝心なことをなにも教えてあげられていない気がします。『キャンプ場に行ったらそれで終わり』じゃなくて、もっともっと自然の面白さとか、奥深さを感じて欲しいんです。」

濱田「確かに。その点、南畑の子どもたちは自然と触れ合う機会が多いですよね。慣れてるからか、虫とか動物も怖がらないみたいですし。それこそ、今のおじいちゃん世代の方たちが子どもの頃は、山に入ってチャンバラやったり鳥を採ったり。その鳥を直火で焼いて食べてたって聞いてるので、こんな風に火おこししてたんでしょうね。僕自身、増井さんのテントに身を預けて、どこか懐かしい気分になったのは、そういう本能的なことなのかも。」

増井「そうそう!本来人間って自然の中にいる事があたりまえなはずなんですよね。『野生に還る』じゃないけど、本能を呼び起こすには、やっぱりもっともっと自然に入らないと!」

増井「そういう意味でも、こんな場所が増えてくれるといいなと思っています。土地の権利とか色々問題はありますけど、山に人が入ること自体、絶対に悪いことではないんですよね。むしろ入ることで山を守っていけたらと思います。こういう場所に集まってくるキャンパーは、いい人ばかりですから!自分で言うのもなんですが。笑」

濱田「そうですよね。アウトドアの良いところは、その体験を通じてその場所が好きになること。そこを守りたいって気持ちが自然と芽生えることだと思います。増井さんのような人が増えることで、南畑の自然がこの先もずっと大切にされてくような気がしますね。なんだか、僕も南畑でブッシュクラフトがしたくなってきた!増井さん、ぜひ弟子入りさせてくださいっ!」

※地主さんに許可をもらって焚き火取材しています。