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INTERVIEW

人との繋がりが未来を切り拓く

インタビューアー / 柳屋あづさ

[元地域おこし協力隊・本屋くるり店主] 藤野千尋さん

長崎県大村市出身。 2020年7月、那珂川市「地域おこし協力隊」に就任し関東から南畑へ移住、南畑地域の活性化に関する業務を中心に活動。3年間の任期を終えた後も南畑に住み続け「本屋くるり」を開業。

ここは南畑の中心を走る国道から一本入った場所にある民家。その家の門を通り抜けた奥に小さな本屋さん「本屋くるり」があります。
店主は藤野千尋さん、関東から地域おこし協力隊として南畑に移住してきて現在4年目。3年間の協力隊としての任期終了後も地域に住み続け本屋を開業、千尋さんの南畑での新たな挑戦が始まっています。移住してきた時から現在までどんな事があったんでしょう。「本屋くるり」にお邪魔してお話しをお聞きしました。


(目印は門扉にぶら下がったこの看板)


(お店の入口で千尋さんが出迎えてくれました)

−そもそもの話なんですけど、地域おこし協力隊になろうって思ったり、南畑という場所を選んだのには何かきっかけがあったんですか?

関東で仕事をしていんたんですが、コロナをきっかけとして仕事のあり方や暮らしについて色々考えていたんです。その時、漠然と田舎にも暮らしてみたいなぁと思ったり、地域活性化に関わる仕事がやってみたいなぁと。

それで、都会にはそういう職種の仕事ってあまりないんですよ。ただ、身近な友達が地域おこし協力隊をやっていて楽しそうに仕事をしているのを見ていたので、関東を出てどこかの地域で協力隊になるのもやりがいがあるかもしれないなと思いました。

ちょうどその頃、那珂川市の地域おこし協力隊の募集情報を見つけて、福岡だったら地元の長崎も近いし、南畑は福岡市みたいな都会までのアクセスもいいし、雰囲気が良さそうな田舎だなぁって思いました。それに、地域の取り組みや関わる人たちにもすごい興味が湧きました。「南畑の本」と「sumitsuke那珂川」のホームページは何度も見ていたので、南畑美術散歩とか個性的なイベントもされているし、楽しそうな雰囲気だったり、人が良さそうな方がこの地域には多そうだなぁって印象がありましたね。

あとは、もう記憶が曖昧なんですけど、性格的にも、もう行っちゃえみたいな(笑)

柳屋)(笑)ちなみに協力隊の任期は3年間ですが、それについては考えなかったんですか?

逆に、期間限定だったからこそ応募したのもあるかもしれないですね。3年間活動して、自分に合えば定住しても良いし、違ったら他の地域で仕事を探したら良いし。どちらにしても、任期後、地域活性化に関連する仕事に関わり続けたいと思ったときには、キャリアとして活かせるだろうし。当時は「不安を持つより、まずは協力隊の募集に応募してみよう。今後のことは合格したら考えよう」という気持ちでした。他の市町村の協力隊の募集も見ていたのですが、最終的に那珂川市しか受けなかったので、南畑に来ることができて本当に良かったです。

※南畑の暮らしや住む人々のことがわかる「南畑の本」。電子BOOKで見ることができます。
https://www.city.nakagawa.lg.jp/soshiki/47/minamihatahon2.html

−実際に来てみて南畑の印象はどうでしたか?記事に掲載されている方にもお会いできたと思うんですが・・・。

特に、「sumitsuke那珂川」のホームページの中にある地域の方々のインタビュー記事は繰り返し何度も読んでいたので、実際にその方々に初めてお会いした時は「わっ本物だ!」って(笑)

地域の様子や人の雰囲気は自分が抱いたイメージそのままでした。フレンドリーで自然に私のことを受け入れていただいて、最初からとても居心地が良かったのを覚えていますね。あとは私が移住してきたきっかけが「地域おこし協力隊」という立場だったのが大きいと思うんですけど、区長さんたちや活性化協議会のメンバー、地域の作家さんやお店をされている方など、地域に関わるたくさんの方々を紹介していただきました。

ただ、そうやって協力隊の仕事に関わる方とはすぐに知り合いになれたんですけど、ちょうどコロナ渦でもあったので、地域の集まりごとが自粛されていて、その時期は自宅の隣近所くらいまでは知り合いになれたんですけど、地域住民の方々とはなかなかお会いできる機会が少なくて寂しかったですね。今では顔見知りの方がたくさん増えて、皆さん見かけたら挨拶をしてくれますし、すれ違いざまにミカンを渡してくれたり、お隣さんには庭越しから干し柿をいただくこともあります(笑)そういうコミュニケーションがすごい新鮮で今でも楽しいですね。

 −今ではすっかり地元住民ですね!では協力隊時代の頃についてもう少し伺ってみたいんですけど、主にどんな業務をされていたんですか?

主には南畑地域活性化協議会のサポート業務全般です。会議の準備、進行や議事録の作成、南畑美術散歩など地域活性化に関わるイベントの企画とか開催のサポートですね。

その当時、コロナ渦ということで残念ながら南畑美術散歩(里山を巡りながら南畑地域に点在する作家さんの工房やアトリエを訪れてアートやクラフトを楽しむイベント。地域のカフェや飲食店なども連携して地域一帯となって繰り広げられる。)のリアル開催ができなかったり、地域の行事や地域のみんなで食事をしながら住民が交流する「おこもり」なども全て中止でした。

でも、活性化協議会の取り組みから生まれてずっと続けてきた美術散歩を途切れさせるのは悲しいし、何かできないかという声も多かったので、その年の美術散歩は作家さんたちにインタビューを行いSNSでその内容を記事と動画で配信するオンライン開催をして、形を変えて継続開催を実現することができました。

あとは、関東にいた頃の仕事はイベント業務関係だったので、地域活性化に向けたイベントをやっていきたいと思っていたのですが、こちらもコロナ禍でなかなか制限が厳しくて・・。そこで何かできることはないかと考えて、屋外で行う「ロゲイニング」のイベントを企画したんです。

でも、自分でやったことがないからどう進めて良いかもわからなくて。ロゲイニングの開催経験がある自治体の地域おこし協力隊の方に相談して企画や準備の仕方などアドバイスをいただきました。準備と当日の運営も地域の方々がたくさんサポートしてくれてイベントも盛況で嬉しかったですね。地域おこし協力隊という仕事だからこそ多くの人と繋がる事ができたのもすごく感じた出来事でした。地域は違うけど協力隊同士の友達もできて、退任した今も良い関係が続いています。

−地域が違っても、地域おこし協力隊同士がそうやって助け合って活動されているのも素敵ですね。任期中に大変なことや苦労もありましたか?

なんだろうなぁ・・私は楽観的でポジティブ強めの性格でして、父親にも私が根拠のない自信を持って生きている」と言われるくらいなんです(笑)だから、実務的に大変なこととかはあったと思うんですけど、活動そのものについて苦労したと思ったことはないです。それは、地域の皆さんが前向きな姿勢の方々が多くて「やってみよう!」と協力的に接してくださっていたからかもしれないですね。

−そうなんですね。では、任期中に頑張ったこと、やり遂げたことなど印象に残っている取り組みがあればお聞きしたいのですが。

活性化協議会自体の活性化かなと思います。協議会発足当初は「南畑小学校が廃校にならないように頑張ろう!」という目標に向かって、いろんな意見を交わして熱量を持って活動して来られていたと思うんですが、私が赴任した頃の協議会は、多分、立ち上げからいろんなことが走り出してちょっとそれがひと段落して、全体的にいろんな意味で落ち着いてきていたタイミングだったと思うんです。なので、協議会内で議論をするということが少し減ってしまっていて、どちらかというとそれぞれの活動報告をして、参加者はそれを聞いている時間が多くなっていたように感じました。

それから新しいメンバーが増えたり、世代交代もあったりと、今後の協議会をどのような方向性で進めていくのがいいのか?今後の南畑地域にとっての活性化をどのようにしていくのか?とか、模索しているけど、その先の具体的な話はあまりできていなくて、見方によっては少し停滞している雰囲気もどこかで感じてしまっていたんです。

そんな協議会の場の雰囲気を変えていけたらいいなと思って、「今後の南畑をどう活性化していくか」についてテーマ別にワークショップをやってみました。

すると参加された方々が自分の想いをいろいろと話し出してくださって・・・その様子を見ていると、なんだか発言しやすい雰囲気が生まれた感じがしたんですよ。ワークショップを重ねていくにつれて、自然と活発な意見が飛び交うようになって、会議の雰囲気や熱量も良い感じに変わってきたんです。

そんな頃です。若い世代の方々から「南畑地区全体の祭りをしたい」と提案があったのは。その提案に年配の役員の方々も「やってみよう!」と前向きに賛成していただき開催が決まりました。

準備は協議会のメンバーや地元の方、若い世代の移住者の方々みんなと協力しながら考えを出し合って楽しく進めていきました。開催当日、会場の南畑小学校のグラウンドにたくさんの人が来てくださった光景を見たとき、地域のみんなの力で実現できたことが本当に嬉しくてすごい感動しましたね。


(南畑小学校のグラウンドで開催された南畑まつりの様子)

−素晴らしいですね!ワークショップなどを通じて地域の方が自分の想いを発言しやすい状況を作ったり、会議の内容を工夫したりと雰囲気を変えられたのは、赴任した当時、俯瞰して状況を見渡せた千尋さんだからこそのように思います。実際に、今の協議会は以前にも増して話しやすい雰囲気がある印象です。

いえいえ。私が場の雰囲気を変えたというより、参加される方々ができるだけ会議の中で話しやすくしようとそのきっかけを作れればなと思っただけです。それに私は一人で行動するタイプでもないので、まわりのみなさんに「どうですかね」っていろんなこと相談したり意見をもらったりしてみんなで変えていった感じです。今はみなさんが、会議中しっかりと意見を出し合い活発な会議になっていますよ。協議会は地域課題を考える場所だから意見を出し合わないとですね。

−今度は千尋さんのことも聞いていきたいのですが、関東から南畑に移住して4年が経ちました。千尋さんご自身の中での変化を感じることは何かありますか?

暮らしとか暮らす場所に対する価値観的なものがだいぶ変わった気がしますね。

高校生の頃は都会で働きたくて、実際に進学、就職と都会に出たタイプなので、ほんと田舎で働くとか思ってもいませんでした・・。
当時からいつか福岡には暮らしたいなと言う希望はあったんですが、それもどちらかと言えば街のイメージ。結局、大学卒業後は関東の会社に就職して、友達も関東に多くて、まぁ普通にランチや飲み会、旅行など都会的な暮らしをいろいろと楽しんでいました。

でも、協力隊として赴任し南畑に住んでみると、南畑は空港までの交通機関のアクセスも田舎にしては悪くないので、東京の友達も南畑に遊びに来てくれましたし、逆に自分が東京に行くこともあって結局は年に何回か普通に会っていたり。それに、仕事柄もありますが、地域には人との繋がりやコミュニティがしっかりあるのでこっちで知り合いも増えていくし、思っていたよりもぜんぜん寂しくない。

それから関東では必要なかった、車の生活を始めたんです。すると私は地元が長崎だから、帰省も気軽にできるようになりました。関東に住んでいた頃はかなり前から飛行機の予約をしないと帰省できなかったのに、今の生活は、時間の使い方とか移動のしやすさとか、暮らし方を含めた全体の話でいうと都会にいた時よりも逆にやりやすくなった気がします。

そしたら、あれっ、田舎で暮らしてもぜんぜん大丈夫じゃない?って(笑)

あと、日常では、野菜を買うことがほんと少なくなりました(笑)よく近所の方に野菜をいただくんですよ。それに夫の実家(千尋さん、南畑で出会った地元住民の方とご結婚されました!)が農業もしているのでお米も買う必要がなくなって、まさに地産地消です。
今の家は一軒家ですけど、部屋が余ってて都会に住んでいた時では考えられないですよね。家賃とかも含めて固定費が半分になったくらいの感覚で、都会にいるとまず生活するために一生懸命働かないといけないけど、そういう意味でも働き方とか暮らし方に対する気持ちの持ち方も今は変わったように思います。


(気軽に行ってくつろげる本屋さんっていいですね)

−ほんとそうですよね。「本屋くるり」を始められたのも、そう言った気持ちや環境の変化が少なからず影響していそうですね。「本屋」を始めようと思ったのには何か理由があったんですか?

ちょうど今から一年前くらいですかね、協力隊の任期が終わる半年前ぐらいのタイミングに色々とその後のことを考えていました。人が集まるコミュニティスペース的なことがしたいと言う気持ちがあって、コワーキングとかも検討したりしていたんですけど、ただ単にスペースを開いてもあまり人も来ないだろうし意味がないなぁとか思ったり。それで、自分が欲しいなと思うことをしようと・・それが本だったんです。近所に本を買いに行こうとしたら、那珂川市内にはいわゆる本屋がないじゃないですか。私的にはちょっとした衝撃だったんですが、だったらこの機会に本屋をしよう!と言う想いが強くなってきて、本屋に関わることを調べてみると、できそうな気がしたんです。こうなったら、「よし!やってみよう」です。空いている部屋を利活用できるし、本の準備さえできたら開業できる道が見えてきました。

あともう一つの理由としては、今、南畑地区は小学校に100人くらい、こども園も40人前後くらい子どもたちがいて、だんだんと地域で育っている子どもたちが増えてきているじゃないですか。そんな中で近所に本屋がないのはなんだか文化的にも寂しいと感じましたし、将来自分が子育てをする時に、気軽に行ける本屋があって欲しいと思ったのもありますね。

開業資金は大丈夫かな、どうしよう。とか現実的に考えないといけないこともありましたけど、お店の看板や本棚は家族や知人みんなの手作りですし、ショップカードのデザインは友達関係が続いている大刀洗町の元地域おこし協力隊の方に作成してもらったり、工夫しながらお金もそんなにかけずにすんなり開業まで辿り着けました。

ちなみに開店当初は現在のように新刊はそこまで置いてなくて「古本屋」としてオープンしたんです。そのとき、古本提供のお願いをSNSで発信したり、地域の方や知り合いなどお声がけをさせてもらったりしたんですが、本棚に入りきれないくらいたくさんの本を提供していただいて、おかげでびっくりするスピードで本が増えていきました(笑)

こんな風にして、オープンするまでに大勢の人がいろいろと気にかけてくれたり助けてくれたおかげで「本屋くるり」が開業ができた感じで本当に感謝の気持ちでいっぱいです!

(元地域おこし協力隊のご友人が作ってくれたショップカード)

(家族で作ったDIYの看板もほっこり、可愛いですね)

−それも、千尋さんがこれまで人との繋がりを大切にしながら活動されてきたからこそだと思いますよ!今後はどんな本屋にしていきたいとか想いはありますか?

本屋としての利用とは別に気軽にふらっと訪れやすい場所として使ってもらえたらと考えています。例えば、場所そのものを貸し出せるようにしてオレンジカフェといったコミュニティ活動などに使ってもらったり。
そう言えば少し前になるんですが、このスペースを利用してお話会をしたんです。読み聞かせが大好きなお客さんがいて「お話会をしましょう」と提案していただいて、ちょうどその時は季節にあわせて「クリスマスお話会」として開催しました。

参加者は親子あわせて10人程。この場所は畳だし一軒家だから居間のような雰囲気もあるし、お子さんも寝っ転がったり絵本をじーっと見ていたりとリラックスしてすごく楽しんでくれていました。多分、この場所の空気感とか距離感がちょうど良くて、参加者同士もお互いの子どもを見てあげていたりとみんながファミリーみたいなアットホームな雰囲気になるんですよ。その感じがとても良かったのでこれからも開催していきたいですね。

それから、庭でテラス席も作りたいなぁと思ってるんですよ。お客さんがコーヒー飲みながらのんびりと本を読むスペースっていいんじゃないかなと。縁側もありかなぁ。冬の時期は寒くて厳しいけど、暖かい季節に実現できたらなと思っています。

なんかいろんな形で皆んなが関われたりふらっと気軽に立ち寄れる本屋さんにしていきたいですね。

(今では新刊も並んでいます)


(くるりの縁側、先には庭が広がります。のんびりできそう!)

−実現といえば・・・「たられば不動産」第1回目はテーマが「南畑に本屋があったらな〜」だったんですよ。足掛け8年の歳月をかけて実現することができましたよ!!

あっーーー!!そうだっけ?!そうだったかも!!

うる覚えだけど、茶色いレンガの・・・。もう一度記事読み返そう!

「森に佇むレンガ倉庫に何を想う」

(こちらが話題のあったたられば記事です)

 

−南畑で様々な経験をしてすっかり地域に溶け込んだ暮らしをされていますけど、そんな千尋さんに今後南畑に来られる地域おこし協力隊や移住されたい方々にお伝えしたいアドバイスをお聞きしてもいいですか?

南畑に足を運ぶことではないでしょうかね。

年末の餅つきや南畑美術散歩とか地域外からも参加できるイベントもたくさんあるし、足を運んで肌でいろんな南畑を感じてもらうのがいいんじゃないかなって思います。そこでもし可能だったら住んでいる地域の方々とコミュニケーションをとって欲しいですね。積極的に顔を出していくと、知り合いができて、少し踏み込んで地域のことを教えてくれたり相談に乗ってくれたり。なんなら地域の行事に誘っていただいたりすることも意外とあります。住んでなくても、そうやって自分なりにこの地域に溶け込んで見ると気づくこともたくさんあると思うので。それに、南畑は四季折々の風景もいいので何度も来てもらえたらと思います。

あとは、私もそうでしたけど、来る前にはsumitsukeのインタビュー、ホームページとか、南畑の本をしっかり読んでこの地域のことを調べることは大事。きっと読んでみて自分にとって南畑の地域がワクワクする場所かどうかイメージがわかってくると思います。

暮らしのことで言うと、「田舎だから地域の集まりなど大丈夫かな?」と心配される方もいると思います。地域の集まりごとは多分イメージよりもそんなに多くないですが、なんだかんだ行事や近所付き合いはそれなりにあります。だけど南畑の方々って人との距離感がすごく良いんですよ。だから根本的に人付き合いが苦にならない人なら大丈夫ですし、住みやすい田舎だと思います。

ちなみに今年度、私は初めて地区の役員をしてみているんですが、月1の会議やイベントなどの行事の準備や当日も裏方として動いたりと確かにそれなりの大変さはありますね。でも、今までコロナで運動会などの行事やイベントが何もできなかった時期が長かったから、開催できることが楽しいし、嬉しいんですよね。それに、そうやって地域と関わりを持っていくと知り合いもどんどん増えるし、知れば知るほど地域のみなさんはすごい気にかけてくれるようになるから、無理のない範囲でいいから積極的に関わっていった方が絶対に地域での暮らしは楽しくなると思いますよ。私は、引き続き来年も地区の役員をやります!

私自身も今後は協力隊時代からの地域の方々との繋がりを大事にして、さらに地元住民の一員として地域のためになるような活動を頑張っていきたいですね。

(地域ラジオの収録メンバーと一緒に。千尋さんの周りにはいつも笑顔がいっぱいです)

この南畑で、地域おこし協力隊の活動から始まり、定住や結婚、起業と人生の中でもいろんなターニングポイントが詰まった数年間を経験してきた千尋さん。そのお話の節々には、やはり地域のみなさんも千尋さんのことを暖かく見守ってくださっている良好な関係性が垣間見えるような気がします。それはまさに、千尋さん自身が、人との繋がりを大切にして地域おこし協力隊の活動をされてきたからこそ。それにきっと千尋さんの前向きな性格と行動力も影響していますよね。今回のインタビューを通じて、今度は地元住民として地域で活動する千尋さんのことがもっと楽しみになってきました。

「本屋くるり」はゆったりと落ち着ける空間でついつい長居をしたくなります。南畑が気になっている方は、ぜひ千尋さんに会いに行って地域の話を色々と聞いてみてはいかかでしょうか?

・「本屋 くるり」
※営業日はInstagram投稿のカレンダーでご確認ください。
https://www.instagram.com/books.kururi/