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TALALEBA

まちを彩る余白

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加藤 綾 / 株式会社IN THIS TOWN

株式会社In this townのスタッフとして、南畑移住促進事業に関わっています。都市と田舎を行ったり来たりの喫茶好き。

こんにちは! IN THIS TOWNの加藤です。南畑との関わりも2年目となりましたが、南畑では、広いお庭でBBQや家庭菜園をしたり、自宅に薪ストーブや小屋を作って趣味を楽しんだり、都市部だとなかなか実現できない、この場所だからこその豊かな暮らしを送っている方が多いな~。と日々感じています。羨ましいなぁ。

それならば、南畑に住んでいない私でも、気軽に自由に使える場所がほしい!ということで、今回は「地域の余白=空き地や使われていないちょっとしたスペース」の活用方法を弊社代表の長谷川とタラレバしていきたいと思います!

今回私たちが向かったのは、かねてより気になっていた地域内のとある土地。民家の敷地の一角で、すぐ横には小川が流れ、木々に囲まれた心地よい場所です。実際にこの場所を使ってみながら、地域の余白の活用方法を考えていきます。

屋外でやりたい事といえば・・・まず、自然を満喫しながら美味しいごはんが食べたい!
という事で、タラレバする前に眺めの良い場所にテーブルと椅子をセッティングして、調理を開始。

食べる以前に景色の良いところで料理するのってすでに気持ち良い。

いい感じに盛り付けをして、いただきまーす!外で食べるご飯はやっぱり美味しい~。
テンション上がりますね。

お腹も満たされ、焚火の前でしばらくボーっと景色を眺めていましたが、そんな時間すら幸せ。

このままじゃ、くつろぎ過ぎて日が暮れてしまいそうなので、もう早速、本題に入りましょう。

加藤「屋外での調理や食事、大満足でした。整備された地面ではないので、テーブルや椅子の安定感が少し気になったり、調理の際に風よけがあれば良いなとは思いましたが、長谷川さんはどうでした?この場所でやってみたい事とかありますか?」
長谷川「今回はコンロも使ったし焚火もしたけど、一般的な公園だと火器の使用とか色々な禁止項目があったりするから、ここに限らず、もう少しだけ自由に使える場所があれば良いな〜って思うよね。もちろんルールやマナーの厳守は前提で。あと、がっつりアウトドアをするなら、南畑にはキャンプ場や山があるし、もうちょっとライトに楽しめる感覚と言うかピクニックみたいに手軽にできるものが良いんじゃないかな。」

加藤「キャンプとなると、それなりに準備とか意気込まないといけないし、場所の方も水回りとか設備も整備が必要になりそうですしね。」
長谷川「南畑にはパン屋やカフェが沢山あるから、そこでテイクアウトしたものや直売所「かわせみの里」で買ったものを軽く調理して食べたり、気軽にピクニックできる場所が地域内に点在していると楽しそう。」

加藤「南畑での余白の活用と言えば、バンブージャングル(※)が思い浮かぶのですが、他の場所にも竹で作った仮設の遊具を設置していきたいですね。この場所だったら川にせりだしたブランコや木陰にハンモックがあると最高でしょうね~。遊具以外にも可動式の備品(テーブルやベンチ、屋台、テントなど)があると色々なシーンで活躍しそう。」
(※バンブージャングル:田んぼの農閑期に出現する、竹を使った私設のアスレチック広場)

長谷川「バンブージャングルみたいに「いつも余白じゃないけど一時的に余白になりそうな場所」という視点での探し方も面白いかもね。例えば、地域には、「年に数回、親戚の集まりに使うから」とか「子供たちがいずれ帰ってきて家を建てるかもしれないから」とか、いろんな理由で売ったり・貸したりできない空き家や空き地があるよね。そう言う場所を所有者さんが使わない時期にだけだったり部分的にだけ貸し出すのはどうだろう?」
加藤「それはいいかもですね。SUMITSUKEには「家庭菜園したいんですけど場所ないですかね?」とお尋ねに来られる方も少なくないですし、お庭で家庭菜園をしてもらったりしたら、所有者さんの草刈り等の管理も楽になるかもしれないし、景観も保たれそうです。私だったら、何人かで借りて、野菜を育てたり花を植えたりできるシェアガーデンみたいに使いたいです!家庭菜園以外にも作った野菜を販売したり調理したりできるスペースがあると良いですね。所有者さんや近所の方も招待して収穫祭や食事会を開催しても楽しそう!」

長谷川「いろんな事をするなら、結局トイレや水の確保も必要になってくるから。それなら、場所の使用料を設定するのはどうかな?1時間ワンコイン、定期的に使う方は月額いくらとか。」
加藤「いいアイディアかもです。貸す方も、それを固定資産税とか家や敷地全般の管理費用に充てられますね!私もそんな場所を見つけて運営してみたいです!」

「この空き地は自由に使える場所だから趣味を満喫できるね」とか、「あの場所は遊具の種類が豊富だから子供と一緒に遊ぶのに良いな」とか、「○○さんの庭先では今日はマルシェをやってるから行ってみよう」とか、地域でいろんなシェアリングスペースがあって、それぞれの場所が個性を持っていたら回遊するのも楽しそう。南畑地域内でもみんながみんな広いお庭の家に住んでるわけじゃないし、地域住民の中でもそう言った気軽に使えるスペースがあると嬉しい方もいるかもしれません。それに都会の人にももっと気軽に南畑を感じてもらえそうだし、交流人口も増えるかもしれませんね。

ご近所の井戸端会議の場になったり、地域内外の人が交流する場になったり、地域に点在している余白が色々な使われた方をしている風景を思い描いて、わくわくしてきました。「もしかして自分の土地も使えるのかも!」というあなた。その余白で地域を彩ってみませんか?

加藤「長谷川さん!私たちも空き家バンクならぬ、余白バンク始めましょうか!」

※写真の敷地は地主さんに許可をもらって火器を使用しています。