SUMITSUKE スタッフの「しほ」が、気の向くままに南畑のおすすめスポットやお店などをご紹介していく地域案内「しほさんぽ」。
今回は南畑地域で不定期に開催されている「南畑コミュニティ食堂」についてご紹介します。

夏休みが終わったばかりのとある月曜日。始業式を終えた南畑小学校の子どもたちが、ランドセルを家に置くや否や向かった先は不入道公民館で開かれる「南畑コミュニティ食堂」。
私も娘と一緒に会場へ。
この日は始業式で午前中に学校が終わるので給食がないんですよね。お腹を空かせた子どもたちを迎えてくれるのは、まさに至れり尽くせりの手料理の数々。う〜ん!いいにおい!!
カレー甘口に辛口、それから米粉のカレーまで。
地域の有志で集まったお母さんたちや住民が、朝から仕込みをして用意してくれたのは、なんと3種類ものカレー。子どもたちの好みや体調、アレルギーにも配慮したメニュー構成で心遣いが嬉しい。

カレーだけではないんです。彩り豊かなごぼうのサラダに、ナスとピーマンとにんじんの甘酢煮。つるつると食べやすいソーメンに、子どもたちが大好きな唐揚げ。そして南畑地区のおいしいお菓子屋さんが特別に作ってくれたゼリーとビスコッティのデザート付き。季節の果物、キウイまで添えられていて。かき氷まで作れるんです。大人でもこんなにワクワクするんだから、子ども達にとってはきっとパラダイスに違いない。

これだけ食べて(おかわりも出来るのがまた嬉しい)、大人300円、子どもは無料。こんなにありがたいことってないでしょう。
子どもも大人もお腹いっぱい食べれて元気元気。

私が向かったのはお昼を少し過ぎた13時ごろ。おじいちゃん、おばあちゃんから若いお父さんお母さんまで、様々な世代の人々がたくさん集まっていました。
子どもたちが走り回って大きな声で騒いでいても、みんな笑顔。だぁれも気にしない。むしろ、子どもは元気なのが一番!って、そんな空気感がここにはあるんです。

ここでは子どもたちがのびのびと過ごしていて、普段なら「静かにしなさい」と言われがちな場面でも、温かい目で見守る大人たちの姿があったかい。これぞ南畑だなぁと私は思うんですよね。
小学3年生の女の子は、「今日のカレー、めっちゃおいしい!おばちゃんたちが作ってくれたんでしょ?」その隣では、地域のおばあちゃんが「よく食べるねえ、偉いねえ」と頬を緩ませていて。
この南畑コミュニティ食堂を支えているのは、地域の有志で集まった地域住人の方やお母さんたち。皆さんは、子どもたちが学校に行っている間から仕込みスタート。

朝早くから野菜を切って、カレーを煮込んで。忙しい合間を縫って子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら作ってくださっているんです。
栄養満点のおいしいご飯をお腹いっぱい食べさせてくれる。子を持つ母として、私自身もとてもありがたく、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

米粉のカレーを作ってくださっていたのも、きっと小麦アレルギーの子にも同じカレーを食べてもらいたいという思いから。ごぼうのサラダも、「野菜不足の子どもたちに少しでも栄養を」との願いを込めて。一品一品に込められた愛情がひしひしと伝わってきました。
あったかくて、おいしい。こんな時間があるって本当に幸せ。

忙しい日常の中で、地域の人たちと一緒に食卓を囲む時間は、子どもにとっても大人にとっても、かけがえのないひとときです。きっと子どもたちの記憶にも残り続けると思うんです。
この南畑コミュニティ食堂が『特別』なのは、単に食事を提供する場所ではないということ。ここは、地域の人々が自然に交流し、世代を超えたつながりが生まれる場所なんです。普段は接点の少ない子どもと高齢者が言葉を交わし、お母さんたちは子育ての悩みや相談事を分かち合う。そんな温かいつながりが、この場所には息づいているんです。

夏休み明けの始業式という、少し慌ただしい一日。給食のないこの日に開かれる「南畑コミュニティ食堂」で、子どもたちは新学期の良いスタートをきることができたはず。
ランドセルを置いて不入道公民館に向かう子どもたちの足取りは軽やかで、そこには、美味しい手作り料理と、温かく迎えてくれる地域の人たちが待っている安心感。

お腹いっぱい食べて、みんなでいっぱい笑って。
南畑地区の「コミュニティ食堂」は、たくさんのありがとうがギューッと詰まっていました。
南畑コミュニティ食堂は、南畑地域の公民館で不定期に開催されている子ども食堂です。この食堂は、那珂川市こども食堂登録団体である「南畑コミュニティ食堂」が運営しています。
南畑小学校の児童のお母さんや地域の方々が有志で集まり活動を支えてくださっています。子どもたちもメニューの手書きや準備、片付けなどを手伝い、主体的に関わってくれています。
地域で作り上げる温かい活動は、今回で7回目を迎えました。