【しほさんぽ vol.6】ナツノオモイデ

SUMITSUKE スタッフの「しほ」が、気の向くままに南畑のおすすめスポットやお店などをご紹介していく地域案内「しほさんぽ」。

前回の田んぼさんぽで紹介した苗は、あっという間に立派な稲に成長しました。
いつの間にか季節は夏へ!!
今日は4年ぶりに開催される市ノ瀬区のお祭りをさんぽします。

(会場へと続く参道に飾られた提灯)

夏祭り。年に一度のお楽しみ。
暗闇にボワっと提灯が灯ると、見慣れた景色がパッ〜っと別世界に変わる様が
子ども心に強烈にインパクトあり。

なんだかワクワクしてソワソワして。夜になるのが、ただただ待ち遠しくて。
お祭りの舞台が少しずつ完成していく様子をドキドキしながら見ていた記憶があります。

「暑いからまだダメよ。」という母に、どうしてもお願い!と懇願して早々に浴衣を着付けてもらって。衣装が変わると気分は一気にお祭りモード!

(偶然通りかかった地元の子をパシャリ!可愛い〜〜)

当時はリハーサルついでにお昼過ぎから炭坑節が流れ始めます。誰よりも早く私の一人盆踊りがスタートです(笑)
でも本番は気恥ずかしくて踊れなかったんですけどね。。。

我が家は夏休みといえど、家族で海に出かけたり、旅行に行ったり、特別なことをしたことがなかったから、なおのこと夏祭りは特別だったんだと思います。
なんでも忘れっぽい私だけど、今でもお祭りのことを鮮明に覚えているということはよっぽど楽しみだったんでしょうね。

(市ノ瀬地区の皆さんの手で舞台が作られていきます。ワクワク)

さて、南畑地区で「7/31」と言えば日吉神社の夏祭り。これはずっと昔から変わらない。今年は4年ぶりの開催ともあり、大人も子どもも気合い入ってますよ〜!
小走りで準備する大人たちの顔もなんだかとても楽しそう。

日吉のお祭りといえば、なんと言っても鳥居にかけられる大きな大きな茅の輪。
前日から南畑地区の氏子さん達が中心となって、茅の輪作りが行われていました。
暑い中、黙々と力強く編まれていく茅。それはまるで何かが宿っている、そんな空気。

(この茅の輪はぜひ実際に自分の目で見てほしい!迫力満点です。)

何十年も前から受け継がれてきた大切な行事に最近は若い力が加わり、勢いが増したような気がします。
次世代へとひとつずつ受け継がれていく瞬間を近くで感じれることは、地元で働いている私の特権ですね。

(地元の子どもたちが作った竹灯籠。暗くなると灯りがともります。)

お祭りと聞くと大人も童心にかえってしまいませんか?
なんだか私は今日は一日落ち着かないんですよね(笑)

やっぱり日本の夏はこうであって欲しいですね。

大人になっても懐かしいと思えるもの。
また戻ってきたいと思える場所。
守るべきものはちゃんと目の前に見えているんです。

辺りが暗くなり始めたら、この参道をたくさんの人が笑顔で行き交う。

今日は私も子どもに浴衣を着せてあげよう。