【しほさんぽ vol.5】田んぼさんぽ

SUMITSUKE スタッフの「しほ」が、気の向くままに南畑のおすすめスポットやお店などをご紹介していく地域案内「しほさんぽ」。

南畑中の田んぼがカエルの声で賑やかになり始めました今日この頃。今は田んぼが忙しいから他の仕事に手が回らない、、、なんて声もこの時期はよく耳にします。
植えた後も毎日の水の管理だったり、今後は大雨や台風の心配だったり…
まだまだ収穫まで仕事は続きます。

さて私は今年も”もんぺルック”でいざ出陣〜〜〜

南畑は水と空気が自慢のまち。綺麗な水と澄んだ空気の中で育った南畑のお米は格別です。お米そのものが絶品ですので、南畑の新米塩おむすびの右に出るものはないと個人的に思っています。

さて南畑ではどこのご家庭でも4月頃から種蒔きが始まり、着々と田植えの準備が進んでいきます。昔は田植え休みという休日があったくらいお米農家さんにとってはとても忙しい時期でした。
それは現在でも変わらず、田植え期は一年で一番忙しい時期と言っても過言ではありません。
『米』という字は八十八って書くでしょう。八十八つ、手がいるってことなんです。手間暇かけてお米が育つということがよく分かりますよね。

わが家は田んぼに入れる水の関係もあって、南畑地区では田植えのトップバッターを飾ります。私は足が小さくて水足袋が脱げてしまうので、毎年素足で田んぼin。うぅ〜冷たい!この足の感覚がなんとも言えない(笑)

私がするのは植え継ぎというもの。書いて字のごとく苗を継ぎ足していく作業です。
わが家の田植えは基本的に田植え機で苗を植えていくのですが、ところどころ植わっていないところがあったり、苗が浮いているところがあったり。
そこを実際に目で一つずつ確認しながら補植していきます。中腰でぬかるみの中を一歩一歩進んでいくので、これが結構きつくって!!
しかも一列だけ見ればいいわけではなく、左右中央合わせて五列分を同時に見ながら進んでいきます。
初めてやった時は、ちゃんと見ているつもりが見逃していることも多く、、苗の抜けが多い列は、「あの列は”しほ”やな・・」と指摘されることも多々(笑)
今ではそんなこと言わせないまでに上達しましたよ。(…多分)

学生時代は田植えをしているのを横目に、街に出かけていたっけ。
実際大人になるまで田植えをしたこともなかったし、しようとも思わなかったんですよね。そんな私が今ではしっかりスタメンです(笑)
田植えが楽しいとまで思えるようになったことに、正直自分自身が一番驚いています。
ちなみに我が子は苗を植える前の水田で、今年は平泳ぎの練習をしていましたね。たくましというかなんというか。なんにせよいい経験だと思って見守りました。今しか出来ないことですし、田んぼを泳いだ経験はいつか必ず役に立つでしょう!笑

田植えは年間スケージュールの中でも家族総出の一大イベント。
暑いねぇと…か、きついねぇ…とか、口では色々言うんですけど、たわいもない話をしながらみんなでゲラゲラ笑って。それが、なんだかんだ楽しいんです。今まで嫌がって一切やってこなかった分、本当に大事なことは実はこういう経験なんだというのが今更ながら分かった様な気がします。
特に子どもの頃は何でもやらせてあげることが大切ですね。

子どもの頃の経験といえば、南畑小学校では毎年6月頃に田植えの授業があるんです。
地域の方が田んぼを提供してくださり、そこで子どもたちは地域の方々と一緒に田植えをします。
実際に自分の手でお米を育てることで、成長過程や、管理の大変さ、何より育てることの面白さを知り、
食べ物に対する関心や大切にいただくという気持ちが自然と育まれています。

百聞は一見に如かず。昔の人の言葉ってよく言い当ててる。

3日間にわたる田植えが終わりひとまずほっとしているところです。
これから様々な試練を乗り越え、4ヶ月ほどかけて小さな苗は立派なお米に成長していきます。
どうかどうか美味しいお米に育ってね。

 

収穫さんぽはまた秋にでも。