邸宅は森の中

もはや、そのしつらえは「民家」と言うより、「邸宅」の方がしっくりくる立派な門構えをした和風建築。年季が経ってもいい味が出ています。

玄関近くには立派な松の木、家は緑にぐるっと囲まれていて、傍には小さな川がサラサラと流れて。
中庭を囲むように「コ」の字につくられた建物は、窓面が多くて夏場は家中どこにいても風が通って涼しそう。反対に冬場はそれなりに寒いかもしれません。兎にも角にもこの場所は、集落の中の立地とは言え、木々に囲まれて静かでいて、まるで森の中のよう。四季折々の南畑を感じるにはぴったりの場所のような気がします。

そんな物件があるのは南面里地区。集落の中を通る細長い坂道を下った先で、一番奥が今回の建物です。
カラカラカラカラと玄関の引き戸を開けると、大きな自転車が悠々と入るほどのゆったりスペース。「お邪魔します」と目線を上げれば、玄関先から建具、照明や家具など至る所に建築時のこだわりが垣間見えます。

旅館のような雰囲気の佇まいだし、応接間にはグランドピアノが鎮座していて（現在は音の調律不可のため使用不可）、なんと以前はピアニストを自宅に呼んで音楽会を開いていたなんてエピソードも。

中庭を囲う個性的な間取りはどの部屋からも緑を楽しむことができ、床面積を見ていただれば感じると思いますが、ひとつひとつの部屋がゆったりした広さでドドーンと広々6LDK！

続いて２階へ向かいます。
なんとサウナを発見！！もちろん今も使えます。サウナーにとっては、毎日自宅でサウナが楽しめるなんて最高じゃないですか。サウナのすぐお隣にはお風呂があるので動線も文句なしです。ちなみにお風呂もトイレも1階2階どちらにもあったりするので、キッチンは１階にしかありませんが、2世帯住宅のベースとしても改装するのもアリ？！なんて思ってしまいました。

現在もオーナー様が居住中のため、住むための設備はある程度しっかり整っており、人によってはあまり手をかけずにすぐに暮らし始めることができるのも嬉しいところ。自宅兼用で何かしたい人にとっても面白そうな逸材です。

ただ、伝えておかなければならない懸念点も。それは敷地の端の方の一部に水道（みずみち）が通っていて、その部分の地盤が少し陥没しているとのこと。その影響で建物の端の方の一部に少し傾きを感じる場所があるとのことですので、これほど広い建物ですから、場合によってはその部分の減築をしてお庭を広くしてみてもいいかもしれません。気になる箇所だと思いますので、十分に専門家の方にご相談して検討いただければと思います。

あと、南畑小学校まではそこそこ距離がありますが、ご近所の子ども達は元気に歩いて通っています。また、南面里地区は移住者の方が多い地区でもありますので、きっとすぐに打ち解けることが出来るはずです。こんな趣を持った一軒家もなかなか出なさそうです。さぁ南畑で豊かな暮らし始めてみませんか。