庭でつながる

【本物件は募集終了いたしました】

成竹山の麓に広がる集落。小学校や公民館にも近く、南畑の中では便利な場所です。ちょろちょろと小川が流れる緩やかな坂道を少し上がった先に、今回ご紹介する物件があります。

通りから、小川を挟んで敷地へ入ると赤い屋根瓦の立派なおうち。家の前には広い庭。昔はムシロを何枚も何枚も広げてもみを干したり、もみがらで焼き芋をしたり、子供達が駆け回っていたりしたそうです。奥の納屋には牛や羊、ニワトリもいたとか。

日当たりの良い玄関から入っていくと、小さな和室。その隣には、回り縁をめぐらせた立派な仏間がひとつながりになっています。縁側からはすぐお庭に出られて、ここでポカポカひなたぼっこしたり、足をブラブラさせてスイカを食べたりもできます。

和室の奥に増設されたキッチンは、レトロな雰囲気がそのままで可愛い。
ちょっと面白いのは、母屋の隣に2階建ての物置が建っていること。物置というより小さな家。実際昔は2階で暮らしていたこともあるんだとか。さらに、物置の隣には納屋もあり、物件を見ているとこの場所での暮らしにいろんなイメージが湧いてきました。

物置もキッチンも後から付け足したもので一時期雨漏りがひどかったようで、室内の天井にはその時できた染みも出ています。ただ、屋根については最近キレイにやり変えられましたので今は安心、外観も見違えるように立派になりました。

基本的に井戸と給湯機は大家さんが復旧して、それ以外は現状渡しの予定です。階段もギシギシいってて、改修はそれなりに上級者向けな予感ですが、家のポテンシャルはなかなか。

手強いDIYも、この広い庭に道具をバッと広げて、トントンカンカンしていたら、近所の人たちも寄って来て、「何しようと？」「手伝おうか？」と、すぐに声をかけてくれそう。昔のように、このお庭や納屋を色んなことに使いたい、という人が住んでくれたなら、地域に住む人たちも「あ、またあのお家が生き生きしてきたな」と嬉しくなるはず。

時代を経てもなお、大事にされるこのお家。
昔ながらのご近所づきあいを楽しみながら、自分たちの暮らしを手づくりしていきたい、そんなご家族にはぴったりかもしれません。