【しほさんぽvol.16】〜南畑の寄りどころ〜

SUMITSUKE スタッフの「しほ」が、気の向くままに南畑のおすすめスポットやお店、地域のことなどをご紹介していく地域案内「しほさんぽ」。
今日は南畑に新しく誕生したスポットをご紹介します。

さてみなさん、突然ですが、寺倉に新しい拠点ができたのをもうご存知ですか?

寺倉公民館からたった20歩、その名も「みんなの社交場 ふらっとてらぐら」

解体の話も出ていた古民家を「どうにか残したい」とオーナーさんに相談し、DIYでコツコツ再生させたのが、南畑移住9年目・南畑美術散歩実行委員長も今年で4回目という寺井恵さん。もう肩書きだけで南畑愛のつよさが伝わってきますよね。今や南畑になくてはならない、キーパーソンのお一人です。

(うちわに切り抜かれたお顔の方が寺井さんです)

オープンまでにかかった改装期間は、およそ1年4ヶ月。
まずは荷物の片付けから始まって、正直「思うように進まない」の連続。それでも焦らず、少しずつ、少しずつ手を加えて整えていく。その一歩一歩の積み重ねが、なんだかとても寺井さんらしいなと思いました。

元々あった土間を活かすためにキッチンの床は全部撤去してフラットに。小上がりの畳の部屋はそのまま残して、ほっと肩の力が抜けるようなくつろぎスペースへ。壁は漆喰を塗って、優しい風合いに。トイレに至っては、もはやカフェのおしゃれトイレそのもの。予算をかけるところと自分たちでやるところ、ちゃんと見極めながら、時間をかけて丁寧に積み上げてこられたんだなあというのが、隅々から伝わってきます。

グランドオープンは2026年6月24日(水)。
集まった仲間たちで、ささやかなオープニングセレモニーを開催しました。寺井さん念願のテープカットも、みんなの拍手の中で実現。


天気予報では嵐だったのに、ふたを開けてみればほぼ雨降らず。空まで味方してくれたような、そんな一日でした。
「どれくらいお客さん来るかね〜」なんて言っていたら、次から次へとご近所さんが。総勢50名超えです。お花に、手作りの焼き菓子、そして寺井さん大好きなお酒まで、みなさんの優しさも一緒に抱えて駆けつけてくださっていました。ああ、こんなに大切に思われている人なんだなあなんて、一人でジーンとしてしまいました。

そしてこの日のランチ、まさかの全部ふるまい!いいのでしょうか!?
キッチンを一手に引き受けたのはスミツケスタッフのYさん。地元のお野菜をふんだんに使い、愛情たっぷりの料理を次から次へと生み出していくその手際はもはや職人技。ひと口食べるごとに、地域の方の顔が浮かんでくるような、そんな優しい味でした。

私だって、もちろんふらふら遊んでいたわけじゃありません(本当です)。
セレモニーの司会に始まり、お客様のお出迎え、お料理運び、お皿洗い…。忙しいんだけど、なぜかめちゃくちゃ楽しい。人が集まるって、こんなにも人を元気にしてくれるんだなと、体で実感した一日でした。
すごい場所ができたもんだよ、本当に。

お店には10円から買える駄菓子も並んでいて、子どもたちの集いの場所にもなっています。畳の部屋でみんなで宿題をして、終わった子から駄菓子タイム。飽きたら近くの公民館でドッチビー。こんなことができる場所、探してもなかなか見つかりません。

大人も子どもも、ふらっと立ち寄れる場所。
南畑には今、どの行政区にもそんなあたたかい場所があります。誰でも肩の力を抜いて寄れて、行けば誰かに会えて、コーヒー片手にたわいもない話をするだけ。ただそれだけのことが、こんなにも特別で、こんなにも心を満たしてくれる。結局、そういう場所がみんなずっと欲しかったんでしょうね。

通り抜ける風がとにかく心地よくて、ごろんと横になれば身体が全身で喜ぶ。(お店だからごろんと横になっていいのかは謎ですが笑。)


ずっとここにいたいな〜って、懐かしいような、それでいてどこかほっとするような気持ちになる場所が南畑に増えてきました。

オープン当日、オーナーさんも顔を出してくださって、生まれ変わったご自宅に興味津々。終始嬉しそうな、優しい表情でくつろいでいらっしゃいました。その顔を見ていたら、こちらまで胸があたたかくなって。
誰かに受け継がれて、また息を吹き返す。そんな場所がこれからも、もっともっと、増えていきますように。

閉店間際に来てくれたご近所のMさんの小豆から炊いたぜんざいは、今まで生きてきた中で一番美味しかったんだって。