多い方だと12月だけで5回餅つきに参加する方がいるほど(笑)どこの餅つきに行っても子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでみんなお餅みたいにまぁるい笑顔。その締めくくりの餅つきが、中ノ島公園で行われる「年末ぼうぶら市場」と言うわけです。
(1つ1つ丁寧に丸めたお餅が綺麗に並んでいます。このまま少し冷まします。)
『ここのお餅がないと年が越せん。』
そんな声があちこちで聞こえてきます。
年の瀬迫った12月29日。年末ぼうぶら市場は毎年この日と決まっています。
前日から各区の区長さんや地域のボランティアの方々で150kgの餅米を真冬の冷水で3時間ほどかけて洗います。
美味しいお餅をたくさんの人に提供できるよう、準備も念入りに、丁寧に。
(準備が始まる頃、外はまだ真っ暗)
当日はまだ夜が開け切らない早朝から釜戸に火がともります。
辺りはまだ暗い。まず最初に集まったのは餅つきの音頭をとる、南畑ぼうぶら会議のメンバーと南畑地区の区長さん達。
そこから続々と年末ぼうぶら市場を盛り上げるボランティアの方々が集まってくださいます。朝7時には多くのスタッフが集結し、慣れた手つきで手際よく準備を進めていきます。
(火をつけて1時間ほどで餅米が蒸しあがってきます。)
餅を丸める場所、冷ます場所、パック詰めする場所、販売所などなど1番効率の良い導線をみんなよく把握しています。過去の反省点を活かし、実は毎年レベルU Pしているんですよ。
そうこうしているうちに第一便が蒸し上がり、その頃にはすっかり辺りは朝日が眩しい。
蒸しあがったかどうかの判断は熟練の技と長年の勘だけが頼り。こればっかりは教科書通りにはいきません。私自身小さい頃から毎年餅つきを見てきたはずなんですが、絶妙なタイミングはやっぱり何回見てもよく分からない。。。そろそろ習得したいものですが。
(力と想いを込めてつきあげて行きます)
さぁ餅米が蒸しあがったらいよいよ臼でお餅をついていきます。「よいしょ!よいしょ!」の威勢のいい掛け声が年末感を一層際立たせてくれます。今年も一年いろいろあったけどいい一年だったなぁ、なんてしみじみ実感する瞬間。
(息を合わせてペッタンペッタン!若手も頑張ってますよ!)
最近は地域の高校生や大学生も参加してくれるようになりました。腰にタオル巻いて、気合十分!主力となってイベントを盛り上げてくれるホープ達です。10代から80代までが一緒になって作り上げるイベントって、そんなに例がないんじゃないかと思うんですよね。南畑の人の温かさだったり、優しさや豊かさ、地域のつながりの強さとか、そんなものがこの餅つきには全部詰まっている様な気がします。
(しほはお餅販売担当です。)
ついたお餅は、地域のベテランの女性陣が率先してちぎってくれます。すごいんですよ、熱々のお餅を感覚だけでピッタリ50gに切り分けられるんですから。
『お餅をみんなで丸める。』たったこれだけのことなんだけれど、毎年なぜか待ち遠しくなるんです。忙しい忙しいと言いながらもお餅を囲んだらみんな笑顔になれる。これがぼうぶら市場の一番の醍醐味かもしれません。
(しっかりと若い世代へと継承されています。)
ついたお餅はあっという間に完売御礼。「ここのお餅を一回食べたら、他のところのお餅は食べれんとよ。」という人もいらっしゃるくらい、柔らかくてとにかく美味しい。南畑自慢のお餅です。
当日は南畑の匠が作った立派なしめ縄も数量限定ではありますが販売しています。
お餅もしめ縄も完売必須。ぜひお早めにお越しくださいね!
この日は南畑を元気にするメンバーが一堂に介します。南畑に移住をお考えの方や、興味がある方には是非とも参加していただきたいイベントです。12月29日は、みなさん、中ノ島公園へお出かけください!お待ちしています。