SUMITSUKE スタッフの「しほ」が、気の向くままに南畑のおすすめスポットやお店などをご紹介していく地域案内「しほさんぽ」。
2回目にして、既にさんぽの域を大幅に飛び超えてガチ山登りに挑戦!!
よぉ〜し、頑張るぞ!!
南畑の山と言えばやっぱり成竹山でしょう。
標高580m。とりわけ急な傾斜もなく登山道も歩きやすく山登り初心者の私でもハードル低めの山です。
ご近所の小学校低学年のお子さんもサクッと登っていましたしね。
ハイキングがてら登ってみるのにもちょうど良いかもしれません。
さぁスタート!
リュックには山頂で食べる為の新米おにぎりとカップラーメンとチョコレートに飴玉にそれからそれから。。。
いや、食べることばかり考えているわけではないですよ!今回はちゃんと目的があって登るんですから。
そう今回どうしても見たかったもの、それは成竹山の中腹にある「中村山荘跡地の巨大石碑」。
噂では何度も聞いたことがあったのですが、実際に見たことはなく、チャンスがあれば必ず!と思っていたんです。
目的があると俄然やる気が出てくる性分でして(笑)
グングン登っていきますよ~!
木漏れ日が神秘的。マイナスイオンを全身に浴びながら一歩一歩登って行きます。
はぁ〜空気が美味しい。
途中、綺麗な小川を発見。これは行くしかないでしょ。
濁りがないってこういうことなんですね。手ですくってみると冷たくて気持ちいい。
余談ですが私って昔から川辺に石があるとどうしても蟹を探してしまう癖がありまして(笑)
こんな綺麗な川に蟹がいないわけがないですから。
沢蟹ゲット。可愛い〜〜♡しばし蟹と癒しの時間。
遊んでばかりじゃ進まないので、目的地を目指して再び歩き出します。
道中で出会った植物たち。なんだか、山の中の植物は彩りと迫力が違います。色もみずみずしさも段違い。
しばらく歩いて行くと、明らかに人口的に作られた石垣が見えてきました。もしや目的地が近い?!
そう言えばこの辺りは道自体も広く歩きやすい様な気もするし。ここはきっと昔、馬車が通っていた道なんじゃないかなとかあれこれ勝手に妄想しながら進んでいくと、、、
え、なにこれ。。。
あまりの大きさに一同思わず息を飲みました。
こんな巨大な石碑がこんな山奥にあるなんて。。。大きさが分かりにくいですが、軽く5m以上あります。
この石碑は明治時代、穀類問屋社長の中村作次郎氏が、この場所に山荘を建築して植林を行った記念につくったものなんだとか。かつてはこの山荘まで芸者を籠に乗せて南畑の寺倉集落から運んだという有名な話があります。
文字が刻まれていましたが、苔が全体に蒸していて解読が出来なかったのが残念。
石碑横に階段があるということは、上に何かあるはず。
恐る恐る登って行くと、
登りきった先には、ひらけた空間が広がっていて、その中央に発見!中村山荘の基礎!!
基礎の中から生えている木の大きさから想定しても、建物がなくなってからかなりの月日が経過していることがわかります。
『ねぇ、しほちゃんこっち来て!!!なんかある~~!!』(内心めちゃくちゃビクついていたのはここだけの話。)
恐る恐る覗いてみると、、、これってもしかして井戸?!
しかも今でも水がたっぷりと湧き出ている。
杓子ですくってみると、驚くほど綺麗な水。
透明度が高すぎて一瞬水があるかも分からないほど。
完全にビビっていたこともあり、この井戸を見つけた時は興奮しました。
ここで人が暮らしていたという証。僅かな痕跡から昔を連想するのって面白い。
山荘跡地を十分楽しんだ後は、いよいよ山頂へ。
その途中またもやとんでもない大きさの石がゴロゴロと。
これって人が積み上げたのだろうか??
中村山荘跡地から30分ほどで山頂に到着。ちょっと地味めの山頂は眺望こそありませんが、記念にパシャリ。
そして、道中にあったロケーションの良い場所で念願のお昼ご飯。沁みる。。。大自然と青空の下で食べるご飯って最高っすね。
この後、豆を挽いて淹れたてのコーヒーを飲んだり、オヤツを食べたり。
山の中にずっと笑い声が響き渡っていました。
ひとしきり笑ったので、さぁそろそろ下山しますか。
下りは驚くほどあっという間。サクッと登山口に戻ってきました。
お疲れさま!の飴ももらって、程よく疲れた体にこの甘さが染み渡る〜。
自然豊かな南畑ならではのお散歩コース。ぜひ皆さんも巨大石碑を探して、南畑の自然を感じに成竹山へ行ってみてください。(一応、山なので安全な装備や準備は忘れずに!)
さ、また明日から頑張るぞ!!