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TALALEBA

南畑で香る、幸せのスパイス

AUTHOR

長尾 牧子 / 株式会社 南畑ぼうぶら会議

2018年4月に設立された地域商社「株式会社 南畑ぼうぶら会議」に所属。2014年から那珂川町(現:那珂川市)地域おこし協力隊として地域になじんできた経歴を活かし、現在は「移住交流促進センターSUMITSUKE」スタッフとして移住希望者と地元住民の橋渡しを行う。アート大好き。息子2人、娘1人、夫と5人家族。

GUEST

稲石 梨花 / 移住者

SUMITSUKE那珂川を通して、福岡市内から南畑地区へ移住。南畑生活は2年目を迎え、昨年には新しい家族も誕生。試行錯誤しつつの子育て移住生活を満喫中。

南畑の未来を自由に空想する「たられば不動産」第5回目。またの登場で恐縮ですが、SUMITSUKEスタッフの長尾が、またまた「こうなったら……」「あ~なれば……」とお散歩しながら夢想します。
(※以下、文中「那珂川町」は取材当時、現在は「那珂川市」になります。)

今回のお相手は、SUMITSUKE那珂川を通して南畑に移住された稲石さん親子。
「いっしょにたらればしませんか~?」のお誘いに「いいですよ!」と二つ返事でご登場いただきました!

南畑へ移住して2年が経とうとしている稲石さん。SUMITSUKEに掲載されたお家を気に入って、南畑へお引越し。南畑で暮らしてみての感想なども交えながらお送りします。
南畑にお引越ししたときは4人だった稲石さんご家族、昨年にはこの南畑で新しい家族のFちゃんが誕生し、今では5人家族に。育児真っただ中の稲石さんの、移住後の暮らし方が気になりますよね。

長尾「Fちゃんも、もう1歳になるんですね〜。福岡市内での暮らしと比べて、南畑に来られてからなにか変わったことってありますか?」
稲石「休日の過ごし方がだいぶ変わりましたね。これまでは「どっか行こうか」ってわざわざ遠出してあちこち行ってたけど、今は遠くに遊びに行くより、家の近くで過ごすことが多くなりました。中ノ島公園でもよく遊びますね。那珂川町内で少し足を伸ばして、ミリカローデンで人形劇を見たり、去年新しくできた裂田溝(さくたのうなで)公園に行ったり。」

長尾「お子さんたちに変化はありましたか?」
稲石「のびのびしてます(笑)。私たち親の方もダメって叱ることが少なくなったし。今まで保育園でしたけど、家の近くの南畑幼稚園に通うようになって、子どもの送り迎えもお散歩がてらてくてくと。一緒に過ごす時間を楽しむゆとりができた感じです。

足元の自然が豊かなのが南畑の良さですよね。ゆったりした時間が流れるのも。そんな里山ぐらしを満喫している稲石さん。でもたられば不動産のテーマは「南畑にこんなのあったらいいな〜」なんですが……。
稲石「やっぱりもっとお店があるといいな〜とは思いますね。食べものなんかは、南畑でぜんぶ揃うといいと思う。お野菜は揃うから、お惣菜屋さんとかお肉とかもあったらいいな〜。ちょっとした外食ができるお店もほしいです!」

長尾「夢はひろがりますね!じゃあ、もしひとつだけ選ぶとしたら……?」
稲石「こだわりのカレー屋さんがあればいいな〜て思いますね」
長尾「カレー!」
稲石「うちの家族はカレーが好きで、時々美味しいカレー屋さんに行くんですよ。こだわりカレーの噂を聞くと、ちょっとくらい遠くても行ってみたくなっちゃうんです。 カレー好きの性ですね。」
長尾「確かに家で作るカレーライスとは違って、専門店のカレーって、いろんなスパイスが入っていて奥が深いですよね。」

長尾「せっかく南畑ですから、街にはない自然環境を生かしたカレー屋さんがいいですね!野菜も南畑の新鮮野菜を使って」
稲石「超直送ですね。掘ってすぐ料理!」
長尾「スパイスも効きそう〜♪」

稲石「それなら場所はやっぱり、あそこじゃないですか?」
稲石さんが指差したのは、SUMITSUKEの屋根のテラスから見渡せる中ノ島公園の森。あんなところにカレー屋さんがあったら……四季彩橋を渡って森の中へ、二人の妄想は続いていきます!

ここが「中ノ島公園」。夏は川遊びを楽しむ親子連れで賑わいますが、もう少し奥に踏み込むと木漏れ日も爽やかな木立。犬の散歩に来る人も多くて、みなさん想い想いの時間を過ごしています。遊具も何もないけれど、Yちゃんは拾った枝でさっそく遊び始めました。

稲石「こんな緑いっぱいの場所に美味しいこだわりのカレー屋さんあったら絶対通います!散歩がてら気軽に来られるし、子供たちは水辺や森で思いっきり遊べるし。」

Yちゃんが幹の間にすっぽり入れるくらいの大きな木も。
長尾「こんなところにツリーハウスのカレー屋さんとか、どうかな?」
稲石「森の中の小屋とか。そんなところで食べるカレーって!」
長尾「うーんいい!ツリーハウスとか小屋とか、家では体験できない時間を、ここでカレー食べながら過ごすんですね。」
稲石「なんて贅沢なんでしょうね〜。時間がゆったり流れそうです。」

森を抜けて飛び石をぴょんぴょん飛んで行けば、たどりつく先は直売所「かわせみの里」。
新鮮野菜や手作りのお漬物、近ごろオープンしたおいしいパン屋さんのパンも並びます。
辛いのが苦手な子どもたちには、ここで甘いパンを買ってあげてもいいかも。ママとパパは交代で子供を見ながら、ふだんは食べられないようなスパイシーなカレーを食べたり。
南畑の新しい休日の楽しみ方になりそう!

稲石「南畑は福岡市内からも近いし、美味しいカレー屋さんができたらほんとうに人気が出ると思うんですよ。南畑オリジナルカレーはどんなスパイスだろう〜♪ 想像するだけで楽しくなっちゃいますね」
長尾「食べてみたーい!南畑の美味しい野菜とのコラボで素敵な香りになりそう!四季折々の景色の効果も大ですよね。」

こんな風に好き勝手妄想を語り合っていると、南畑のカレー屋さんもそう遠くない日に実現しそうな気がしてきます。
南畑オリジナルカレーのスパイスの香りは、きっと今以上に色々な人たちを惹きつけるはず。
「どっか気持ちのいいところでカレー屋さん開きたいな〜」なんて妄想中の方!南畑はそんなあなたをお待ちしていますよ!